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『子どもの便秘の対処法』について

最近の子どもの多くが、便秘がちであるということは

残念ながら本当です。

なぜ、便秘になるのか、大人と同じように考えがちですが

『便秘の原因』が何かを考えていくと、自然に解決策が見えてきます。

子どもができるだけ快適に過ごせるように、してあげたいですよね。

『便秘の原因』

『便秘の対処法』

についてお伝えします。

 

 

『便秘の原因』

子どもが便秘がちなときに

「私に似て便秘症なんです」と言うお母さんがいます。

「便秘だから、便秘薬飲ませたので、我慢できずに出てしまうかも・・」と

言うお母さんも。

 

 

便秘がちの子どもは、こういう特徴があります。

 

 

 

①食事の量が少ない

②野菜などの繊維質のものを食べない

③じっと座っているあそびが多い

 

 

 

この三つの状態を日々繰り返している子どもは

便秘にあっていることが多いです。

 

①食事の量が少ない

食べる量が少ないから、当然押し出すところまでいかず

腸の中で作られたうんちが外に出ることができず

残ったままになります。

腸にとどまっていると、そこから水分が体内に吸収されてしまうので

うんちが固くなります。

 

②野菜などの繊維質のものを食べない

一般的に腸のお掃除をすると言われているのは野菜の繊維です。

便秘がちな子どもは、野菜が苦手です。

口に入れて食べようとしてよく噛んではいるのに

飲み込むことができないようです。

嚥下(飲み込むこと)が下手な子どもは

いつまでも口の中に食べ物を入れたまま

その水分だけをのどに送るので、さらに糸のようになった繊維を

飲み込みにくくなります。

食事の時間も長くなってしまうので

これも次の「じっと座っている」という状態になりますね。

 

③じっと座っているあそびが多い

便秘がちな子どもの共通点として

砂場で座ってじっとしたあそびを続けていることが多いということです。

砂場での遊びは手首や手先を使うことで、

手を機能的に使うことを促します。

けれども動きの面では、砂場の上と砂場横にあるテーブルなど

すぐ近くの場所の移動ということになります。

また室内では、おうちごっこで、ままごと遊びをしていることが多く

これも、活動の幅は広いとは言えません。

もちろん、室内で走り回るということは

あまりおススメできることではありませんが

いずれにしても「お腹が動いている」ということにはならない状態ですね。

便秘がちな子どもは、基本的に「おとなしい」と感じられることが多いかもしれません。

 

それは、「動かない」からです。

親から見ているとよく動いているのかもしれませんね。

けれども、「活発に動く」「静かに集中して遊ぶ」

という「静」と「動」を繰り返して、子どもは過ごしているのです。

活動的に遊んだあとは、静かな遊びや本を読んだりして

自然と体を休めているのです。

 

ところが、静かな遊びをしている子どもは

ずっと「静」の状態ですよね。

 

動かないことで、「お腹がすく」ということには

結びつきにくいです。

お腹がすかないと、当然食べる量も少なくなります。

食べないからうんちが出ない。

うんちが出ないから、お腹にたまっているうんちの上に少しずつたまっていくうんちが

どんどん水分を取られて固くなる・・・

この繰り返しで、便秘になってしまうわけですね。

 

「子どもは活発に動くもの」と決まっていたのは

昔のことではありません。

いろいろなことが重なって 動かなくなりがちということですね。

 

では、子どもが便秘にならないようにするには

どうしたらいいのか考えてみましょう。

 

『便秘の対処法』

 

子どもが便秘がちになるのは

①食事の量が少ない

②野菜などの繊維質のものを食べない

③じっと座っているあそびが多い

ということが原因になっているということでしたね。

 

では、便秘にならないためにできることは想像できるでしょう。

①活発にあそぶ

②お腹をすかせてたくさん食べる

③野菜を細かく切って食べる

 

ということですね。

 

①活発にあそぶ

砂場で遊びことも楽しみながら、追いかけっこや、布団の上でのでんぐり返し、

音楽に合わせてダンスや体操をしたり、子どものヨガもいいですね。

活動的に遊ぶことは、腸の動きを促すことになります。

腸が活発に働くと、食べたものを消化消化しやすくなり

うんちが出やすいことにもなります。

そして、何よりお腹がすくのです。

亀のリズム運動

 

②お腹をすかせてたくさん食べる

体を動かして汗をかくほど動き回ることで、自然とお腹がすいてきます。

エネルギーの消費量がちがうので、「お腹がすいた」と子ども自身が感じるので

モリモリ食べるようになります。

始めは好きなものばかりでもいいと思います。

便秘がちな子どもは胃が小さいことが多いので

胃を大きくするということも、大切なので

苦手なものを食べさせようとするよりも

好きなものをたくさん食べらっれるようにして

「たくさん食べられる胃」を作りましょう。

好きなものばかりでも、「量」をたくさん食べることで

「うんちが押し出される」ということにつながります。

「たくさん食べられる胃」は、「お腹がすいた」と感じるようになり

だんだんとたくさん食べるようになっていきます。

朝食

③野菜を細かく切って食べる

たくさん食べられるようになれば、

苦手なものも食べやすくなります。

その時に「苦手なものをどんどん食べなさい」ということになると

また元に戻ってしまうので、

苦手なものは食べやすく小さくしてあげることが大切です。

小さくなった苦手な繊維質の食べ物は、

噛み切れなくて飲み込めなかったわけですから

小さくしてもらうことで飲み込みやすくなり

腸のお掃除もしてもらうことにつながります。

だんだん小さくするサイズを大きくしていくことで

苦手なものを食べられるようにもなっていきますね。

 

野菜

 

これで、便秘がちな子どもも

うんちが出やすくなります。

うんちが出てスッキリすると

また元気に走り出すことができるようになります。

 

活動的な遊びには、慣れていないかもしれないので

一緒に遊んで、大人自身も体力を維持したり

体を柔軟にしていけるといいですね。

 

そして、これもお試しください。

朝起きてすぐに「コップ一杯のお水を飲む」

これで、眠っている腸を活動させてあげましょう。

水

そして、うんちをしたくなっているのに

我慢するということの無いよう

時間に余裕をもちましょう。

朝は「うんちするためにトイレに行く」

時間をもちましょう!

 

 

これで、便秘で困る子どもがいなくなりますように!

子どもも楽に!大人も楽に過ごせますように!