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『子どもの発疹対応』

 

子どものカラダにポツポツと赤いぶつぶつができたら

「なにこれ?感染症?」「それともじんましん?」と

判断に迷います。

始めはひとつふたつだったポツポツが

どんどん増えていくのか、それとも増えずに消えていくのかも

気になるところです。

それでは、子どもによくある発疹について

『発疹の原因』

『発疹時の対応』

『発疹を伴う病気の予防策』

お伝えしします。

 

『発疹の原因』

 

子どもは成長する過程でよく発疹を出します。

その原因としては

手足口病、溶連菌、風疹、はしか、水ぼうそう、リンゴ病(伝染性紅斑)、突発性発疹

じんましん、あせも、かぶれなど、感染性のものと、そうでないものに分けることができます。

 

手足口病:手足裏、お尻、口の中に発疹が出来、水ぶくれになることもあり、発熱することもあります。

溶連菌:のどが赤くなり、舌がイチゴのようになります。発熱、どの痛みもあります。

風疹:発疹と同時に熱が出て、耳の後ろのリンパ節が腫れます。3日間続くので3日ばしかとも言われます。

はしか:発熱を伴う風邪症状のあと、再び発熱し全身に発疹が広がります。

水ぼうそう:赤い発疹が時間と共に水泡となり、徐々に水泡が大きくなっていき、発熱します。

リンゴ病(伝染性紅斑):頬が細かい発疹で赤くなり、遅れて手足にも発疹が広がります。

突発性発疹:高熱が続いた後、熱が下がると同時に顔と体全体に発疹が広がります。

じんましん:赤い発疹が個体で出たり、個体がつながって膨らんでいるような形になることもあります。食事に反応してできるときもあり、気温差に皮膚が反応してできるときもあります。

あせも:汗をかいた後そのままにしているときに、出来る発疹です。

かぶれ:何かに触れたことにより皮膚が反応してできるものです。草や木、繊維によるものもあります。

 

赤い色で表示した病気は、大人も感染することがあり、

大人が感染すると重症化することがるので、注意する必要があります。

 

 

『発疹時の対応』

 

発疹が広がると心配になりますが、発熱を伴ってしんどがっている様子がなければ

急いで病院に行かなくても大丈夫です。夜なら翌朝に受診しましょう。

 

発疹の部分はひっかくと跡が残ったりするので、

かゆがっていたら、冷やしてかゆみを抑えたり、

大人がさすってあげることで傷にならないようにしてあげましょう。

 

熱が高ければ、眠りやすくなるようにおでこを冷やしてあげたり

水分を取らせてあげながら、無理に食べさせる必要もありません。

 

大人が感染しないように、マスクをしたり、手洗いやうがいでしっかり感染予防をしましょう。

 

発疹が出た時の状況をメモするなどして覚えていると

診察の時に正確に説明できるでしょう。

 

じんましんは、発疹の直前にどのようなことがあったか、何を食べたかなどが

原因を特定するのに役に立ちます。

その結果によっては、それ以後の生活の中で注意することが

分かったりするので、何時に何をしていて、何時に何を食べて、

どのように発疹が出始めたかなど、記録しておくといいですね。

 

またじんましんは、

運動した後疲れているときにアレルギーのあるものを知らずに食べたことが原因で、

ショック症状(アナフィラキシーショック)に陥る危険性もあるので

ぐったりして、呼吸が苦しそうであれば、急いで受診しなければなりません。

病院にすぐに行くことが難しい時は

命にかかわることもあるので、救急車を呼びましょう

 

 

『発疹を伴う病気の予防策』

はしか、風疹、水ぼうそうは予防接種もあるので

受けておくのもいいでしょう。

 

特にはしかは重症化することが多いので

受けておくことをお勧めします。

 

子ども特有の病気なので、集団で保育所や幼稚園で流行したら

感染してしまうのは避けることができません。

子どもは感染症にかかることで、抵抗力を高めていくとも考えられるので

自然に感染する病気については、幼い間に感染しておくほうが良いということもあります。

 

その時の家庭の状況や、子どもの体質にもよりますが

命にかかわる病気をきちんと知って

その病気に適した対応で子どもを守りましょう。

 

病気の時に、子どもも楽に大人も楽に・・とは

なかなか考えにくいものですが

大きくなってからよりいいと考えて対応しましょう。