目次

『結膜炎の症状と原因・対応と予防』

「子どもの白目が赤い!」「そういえばいつもより、はれぼったくなってる。」

と、感じたら、それは結膜炎かもしれません。

結膜炎にもいろいろなタイプがあります。

『結膜炎の症状』

『結膜炎の種類と原因』

『結膜炎の対応と予防』

についてお伝えしますね。

『結膜炎の症状』

 

結膜炎は、白目(しろめ)とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜(結膜)が、

赤く充血して炎症を起こす病気です。

感染で起こる細菌性結膜炎

ウィルス性結膜炎

アレルギーで起こるアレルギー性結膜炎など

いろいろな種類があります。

 

 

『結膜炎の種類と原因』

 

細菌性結膜炎

症状:粘り気のある黄色い目やにが出て、白目が充血します。

原因:黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌など、身のまわりにある細菌に感染して起こります。

 

ウィルス性結膜炎

原因:アデノウィルス、エンテノウィルスなどのウィルス感染で起こります。

 

流行性角結膜炎(はやり目)伝染力が強い

症状:感染してから1~2週間おくれて症状があらわれます。

   突然目に何か入っているかのように、ゴロゴロしたり、

   充血、まぶたの腫れ、たくさんの目やにや涙が出ます。

   10日ほどしてから角膜に炎症が起こり、目がかすむことがあります。

原因:アデノウィルス8型の感染で起こります。

 

咽頭結膜炎(プール熱)プールでの感染強い

症状:感染してから5~6日で症状が出てきます。充血や目やになどの結膜炎の症状のほか、

   喉が赤くなり高熱が出ることもあります。プールなどで広まります。

原因:アデノウィルス3型の感染で起こります。

 

急性出血性結膜炎

症状:感染してから1日で症状が出ます。白目に出血があるのが特徴で、充血がひどく目やにが出ます。

原因:エンテロウィルス70型の感染で起こります。

感染力:とても強くてすぐに人に感染するので要注意!10日くらいで治ります。

 

アレルギー性結膜炎

症状:目やまぶたがかゆくなり、充血し白っぽい目やにが出ます。

原因:ダニ、カビ、ハウスダスト、時期によって変わる花粉症が原因になることもあります。

 

 

『結膜炎の対応と予防』

 

結膜炎は、汚れた手についた細菌によっておこることが多いので

手洗いをしっかりすることや、汚い手で目を触ったりこすったりしないように

伝えることが大切でしょう。

 

また、ウィルスが原因で発症する結膜炎も

手指などを介して感染することが多いので、

目を触る時は洗ってからということになります。

 

また感染するウィルス性結膜炎は、伝染性が強くうつりやすいので

次のことをしてください。

・手をよく洗ってください。

・タオルや洗面用具は他の人と分けましょう。

・ひとの目薬を使うのはやめましょう。

・学校や幼稚園、保育所には、医師の許可が出るまでは休みましょう。

・人混みは避けましょう。

 

アレルギー性結膜炎は、その原因がなくならないと

完全には治りません。

けれども、アレルギーの症状を抑える抗アレルギー点眼薬を使用して

かゆみを抑えることで症状がおさまるのを持ちます。

また強いかゆみがある場合は、ステロイド点眼薬を使いますが、

ステロイド薬には緑内障や白内障を誘発する危険性もあるので

よほどでないと使用しないほうがいいでしょう。

毎年同じ時期に症状が出るのであれば

抗アレルギー点眼薬を数週間前から使用しておくと効果的です。

また、アレルギーの原因になるものに接触したり

近くに寄ったりしないようにしましょう。

 

目はずっと使っていくものですから

視力が落ちたりしないようにも注意し

感染性の結膜炎は必ず医師に診断してもらいましょう!

 

子どももラクに、 大人も楽に。

子どもの目を守って、後で困ったことにならないようにしましょうね。