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『子どもの腹痛の対処法』

子どもが「おなかが痛い!」と苦しそうにおなかを抱え込むと、
「大丈夫?」と、とても心配になりますよね。

子どもの腹痛にはいろいろなタイプがあります。
ひとことで腹痛と言っても、そのタイプと対処法については様々あります。

『風邪などウィルス性の腹痛の対処法』
『便秘からくる腹痛の対処法』
『食べすぎや冷えからくる腹痛の対処法』
『内臓の病気からくる腹痛の対処法』

では、それぞれの『腹痛の対処法』についてお伝えします。

『風邪などウィルス性の腹痛の対処法』

「お腹の風邪」「はきくだし」「嘔吐下痢症」などと言われるものですが、
これは風邪のウィルスがお腹に入り込み、胃腸の働きを悪くするために、
急に吐き出したり下痢をする風邪で、その時にはとてもお腹が痛くて、
食べても吐いてしまうし、飲んでも下痢をしてしまうので、
どんどん体力が奪われてしまう・・・

子どもにとっては、かなりしんどい腹痛になることが多いです。

このウィルス性の吐き下しの腹痛には、
やはり病院で処方してもらった薬を飲んで安静にすることが一番です。

薬を飲んでも吐いてしまうこともあるので、
水分をとりながら睡眠をとらせるということが大切です。

お腹にやさしい「おもゆ」「おかゆ」「りんごのすりおろし」などから、
子どもがほしがる分だけを与えてあげて元気になってくるのを見守りましょう。

子どもが好きだからという理由で、「カレー」や「シチュー」など、油やお肉を使ったものはお腹の負担になることがあるので、胃腸にやさしいものを食べさせてあげるようにしたいものですね。

何も食べられない、飲んでも吐いてしまうなど、薬の効果を期待できない時は、
病院で「点滴」をしてもらいましょう。
カラダに必要な栄養補給や、ウィルスに対する抗生物質の成分、
また解熱剤などの成分を含んだ「点滴」で、回復を促してあげるのがいいでしょう。

『便秘からくる腹痛の対処法』

三日も排便なしでいると、お腹が痛くなります。
この「便秘」には、水分を多めにとって、
繊維質のものをたくさん食べて、腸が動くように体を使って遊ぶことが必要
です。

そんなことはもうすでに分かっている・・と思われるでしょう。

分かっているし、実際に実行しているけれど、
なかなか思うように、排便できないと、感じていらっしゃるのではないでしょうか。

「便秘」が続くと、「満腹感」があって、少量の食事でお腹がいっぱい
と感じてしまうようです。

少量の食事では、「便意」を催すことが難しいようです。
たくさん食べる子どもは、一日に何度もトイレに行き排便します。

食べないから活発に遊べない。
活動的な遊びをしないから、お腹がすかない。
お腹がすかないから、食べない。
食べないから、便意を催さない。

この悪循環で、さらに便秘がひどくなります。

便秘からくる腹痛は、排便を促すことが大切です。

朝起きてすぐに、コップ一杯のお水(一度沸騰させて冷ましたお湯=白湯)を
飲ませてあげましょう。

起きてすぐの水分は、腸に刺激を与えて、腸を活動させてくれます。
そして、しばらくしてから、朝食をとると消化しやすく
排便にも早くつながるということです。

下腹部が固く張っているときは、
お腹マッサージなどで腸に残ったままの便を出しやすくしましょう。

また、じっとした動きのない遊びをするのではなく
カラダを前や後ろに曲げたり、しゃがんだり跳んだりして、
腹部を使って遊びましょう。

何かにもぐったり、くぐったりするのもいいですね。

便秘の子どもの多くは、ずっと砂場で遊んでいることが多いので
活発に動いて過ごすことを促してあげましょう。

『食べすぎや冷えからくる腹痛の対処法』

食べ過ぎからくる腹痛は、一過性のものですから
整腸剤を飲んで少し控えめに食事をすると回復していきます。

また、冷えてお腹が痛くなったときは、服を一枚足して
暖かくすることや、靴下をはいて、足を温めることも大切です。
特に、足のくるぶしまでをくるむような靴下をはく
お腹まで温まると言われています。

『内臓の病気からくる腹痛の対処法』

先にお伝えした3つの腹痛の対処法で、治まらないということは
内臓疾患からくる腹痛を疑うことが必要です。
必ず病院を受診しましょう。

ていねいに検査などしてもらうことで、早めに病気を見つけることにもつながります。
どんな病気も早期発見で軽く済むことや短期間で治ることが多いです。

発見が遅れて治療が長期にわたり、
家族みんなが疲弊することがないようにしたいものです。

「腹痛」とひとくちに言っても、症状も対処法もそれぞれあります。
「腹痛のタイプ」に応じて、おすすめの対処法を実践してみてください。

できるだけ早い回復で大人もラクに、子どももラクに過ごせますように。

最後までお読みいただきありがとうございました。