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『子どもが蚊に刺された時、どうするのがいいんだろ?』

ほおっておくと
「とびひ」になってしまう可能性のある虫刺され、
どんな処置をしてあげるのがいいのか
お伝えしますね。

子どもは外で遊んでいても、部屋の中で遊んでいても
蚊に刺されてしまいますよね。

子どもが「かゆーい!」と言ってきたら、どうしていますか?

虫刺されに効く薬を塗る
かゆみ止め虫パッチを貼る
何もしない

と、こんな感じでしょうか?

夏の終わりに飛んでいる蚊に刺されると
それまでに刺された時よりずっと
かゆみが強かったり、痛みを伴ったりするような気がしませんか?

子どもはかゆければかゆみがおさまるまで
ボリボリとかゆみを止めようと力任せに引っ掻いてしまうことが多いと思います。

そんな子どもに「掻いちゃダメ!」と言っても
子どもは我慢することがむずかしかったり
テレビを見ながら、また遊びながらでも
無意識のうちに、かゆいところに手がいって掻いてしまうということになりがちです。

「自分で掻いてスッキリすれば、それでいいじゃん。」と
そう思うかもしれませんね。

『かゆみの対処前のふたつの注意点』

でもそこで気になることがふたつあります。

ひとつめには、
かゆいところを引っ掻く時の爪にはいろいろ雑菌があるということ。

子どもは遊んだり生活する中で、いろんなところを触ったり
いろんな物や道具を使ったり、虫や砂を持ったり、遊具をつかんだりしていますよね。

そんな子どもの手指には、雑菌がいっぱい。

その指先の爪にももちろん同じように雑菌が
「爪あか」として入り込んでいるはずです。

「かゆいところを引っ掻く」ということは
その刺されたところに、雑菌が入っていくということです。

その刺されたところ、つまり刺し口には、皮膚の中に蚊が針を入れているわけですから
雑菌も中に入り込んでしまいますよね。

その雑菌は、抵抗力の弱い子どもの皮膚の中に入り込む
炎症を起こし、刺し口のところから、透明のような薄黄色の汁が出てきます。

その汁が出てきたら、それは「掻きこわし」と言われる状態になります。

「掻きこわし」の状態になるとさらにかゆみが増します。

これは私も経験したことですが、かゆみをおさえるために
それまで以上に強く引っ掻いてしまうのです。

そうすると、刺し口が少し広がったようになり、
刺し口の周りが放射状に線が伸び
中心に汁が出て固まり
まるでお日様の絵を描いたようになります。

ひどくなると、そこが「水ぶくれ(水疱)」となり、
皮膚科では「とびひ」と診断されるような病気になってしまいます。

『とびひとは何か』

たったひとつ蚊に刺されただけなのに、とびひ?

そうですよね。
そう思いますよね。

でも、その「水ぶくれ」が破れて、その汁が別の場所についてしまうと
そこにも「水ぶくれ」ができて、2個が4個、4個が8個・・・と
あっという間に広がってしまいます。

特に体の折りまげる関節の両側
腕や脚に掻きこわしができているのに
そのままにしていて、脚の上下に広がったり
腕からお腹の横、お腹の横から腕の別の場所、脇から胸へと広がって、
上半身全体に水ぶくれができてしまった子どもがいました。

これは私が勤めていた幼児施設で
実際にあった出来事です。

ふたつめには
掻きこわしの跡(あと)が、薄黒くなってあちらこちらに残ること

「刺し口」を引っ掻いてどんどん掻きこわしを増やし
抵抗力があって「とびひ」にはならなかったという場合も
掻きこわしの跡(あと)は、薄黒くなってあちらこちらに残ります。

子どもの頃は特に気にならなくても
大きくなってくるにつれて
見た目を気にするような年齢になった時に
きれいに消えていればいいのですが
それは個人差があるようです。

黒く残った引っ掻き跡を
薄く消していくための軟膏もあるくらいです。
できれば、跡が残らないように
早めにかゆみをとって引っ掻くことがないようにしてあげたいですよね。

『かゆみを悪化させないためのおすすめの対処法』

そこで私がオススメするのは
今からお伝えする対処法です。

私が「掻きこわし」で子どもと一緒に小児科を受診したときに
処方してもらったのがこれなんです。
「イソジン消毒液」と「ゲンタシン軟膏」

「イソジン」と聞くと「イソジンうがい薬」をイメージする人が多いのですが
「イソジン消毒液」は、病院で手術の時に幹部を消毒ように使用するものです。

そして「ゲンタシン軟膏」は抗生物質入りの塗り薬です。

「ゲンタシン軟膏」の作用と効果について調べるとこう書かれています。
アミノグリコシド系抗生物質です。
細菌の増殖を阻害し、局所の感染症をなおします。
通常、皮膚感染症の治療に用いられます。

それでは、具体的な対処の方法についてお伝えしますね。

蚊に刺されてかゆみがひどい時
まずは「イソジン消毒液」を綿棒につけて
「刺し口」に塗り、消毒します。

これで雑菌から子どもを守ってあげましょう。

次に綿棒の反対側に「ゲンタシン軟膏」を少しだけつけて
刺し口に塗ります。

「ゲンタシン軟膏」はベタベタすることもあるので
ガーゼで覆ったり、絆創膏を貼ったりしてもいいですね。

この処置の方法は、朝晩1日2回、2〜3日続けることで
かゆみが無くなり、汁が出ていても止まります。

ただし、皮膚が過敏な人には、
この「イソジン消毒液」「ゲンタシン軟膏」によって
かぶれてしまうこともあると説明書きがあるので
かぶれやすい人は使わない方がいいでしょう。

どちらも薬局で手に入るものですが
薬局によっては置いていないこともあるので
確かめてみてくださいね。

「虫刺され」から「とびひ」になって
病院を受診することになると
時間もかかり、お金もかかります。
何より子どもの体にたくさんの「水ぶくれ」ができると
その手当てをすることにも手間がかかります。
子どももつらいですよね。

かゆがったら、この対処法で楽に処置してあげましょう。
そうすることで、気持ちにも時間にも余裕が生まれます。

「虫刺され」を発見したら、
早めの手当てで、短期間で治してしまいましょう!!

最後までお読みいただきありがとうございました。